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ランサーズでテンプレラノベを作ってもらった

どうも6xoです
クラウドワークでライトノベル書いてもらったらどんな感じになるのかなって思って、冒頭だけ書いてもらったので紹介しようと思う
使ったのはランサーズ。簡単なプロットだけ用意してこの通りに書いてって感じでお願いした
プロットはこんな感じ

主人公はふとしたきっかけで女の子の下着を見てしまう
女の子は怒って魔法(すごく強い)を使って主人公に襲いかかる
主人公は魔法(周りからは弱いと思われている)を使って女の子の魔法を無力化する
女の子は自分の魔法が効かないことで、更に怒って最大級の魔法を使って主人公を攻撃する
周囲への被害を考えた主人公はその魔法を無理やり止めようとする
その時に女の子の胸を揉んでしまう
女の子の魔法は消える
更に怒った女の子に主人公はビンタされる

ではさっそく結果を見てみましょう

ワーカーAさん

 興味本位あるいは生物的な欲求だと非難されるが、私は断じて否定する。誰だってあるだろう。物陰の薄暗い箇所が気になったり、見えないものを求めてしまう、人間が本来持っている探究心は。
 部活が始まる午後4時に宿題を忘れた私が教室に戻ってみると、ドアは施錠され窓越しから中が見えない暗示がされていた。
 それがどういう意図なのか?そんなことはどうでもいい。教室に戻って宿題を回収する。そんな道理が、なぜ女子という生き物には通じないのだろうか。
 アンロックという泥棒専門のスキルだと嘲笑された日常で、唯一正義という名のもとに行使した能力の結果、私は犯罪的暴力を受けることになる。
「影縫(かげぬい)君、これはどういうことかしら」
「宿題を取りに来ただけです。決して、委員長の下着姿が目的ではありません。私これでも、童貞ですから…」
「ふん!」
 巨大な空気の塊が私の髪を掻き分け、背後を温かく守ってくれた扉を廃材へと帰化する。
 茶化すつもりもなかった。けれど、捻くれていたのだ。女性の裸体ではない、水色布地を目撃しただけだ。それを慌てて、
「うわあああぁ、すいません。何も見ていませんので、許して下さい、加奈子様」
 などと弁明しても、ちょっと賢い彼女に逆効果だった。もっとも、委員長の逆鱗に触れたのは、着替途中を覘かれたよりも、彼女の唯一無二の能力が、私のピッキングでどうにかなってしまったことだろう。彼女の閉鎖空間が、破られしまったことだろう。
「何なのあなた!万年単位ぎりぎりで昇格して、教室の片隅でいつも読書をしている痩男が、どうしてうちの閉鎖空間に入って来られるのよ。うちは、うちは、この学校で特別な存在なのに。こんな、こんな!」
 彼女は、急いで校内ランキング戦の結果を見ようと、制服も碌に着ないままスマホをバッグから取り出した。
「委員長、安心してください。ランキングには未登録の能力ですから、決して勝敗は記録に残りませんよ」
 能力開発組にとって、毎日が世紀末。授業と部活動時間。各自、己の技量を磨くため、己の身分を守る為にサバイバルという名の戦闘が行われる。能力と能力のぶつかり合いに生じる特別な電磁波を特定し、逐次生徒は順位付けされる。上位は将来を保障し、下位の向上心を逆撫でる。
 子供ながらの教育方針によって、委員長は委員長の身分を、私は日影な人生を手に入れた。けれど、先ほどの番狂わせの結果が公式に乗れば、我々の立場が逆転する。
 だから、彼女は恐れた。上位に約束された企業の内定権が剥奪されることは、誰にだって恐ろしいことだろう。スマホ内のアプリを操る手も、子猫のように悪戯に空を裂くばかりだ。
 だが、私の言葉真実だったようで、彼女から垂れる冷や汗もじんわりと落ち着いていた。
「た、確かに学校のサーバには履歴は残ってないみたいね」
「でしょ?私も、委員長のように目立つ生活はごめんですから。では、私は宿題を取りに来ただけですので…」
「ちょっと…」
 制服のボタンをはめ終わる前の彼女を横目に、私はただただ能力開発科目のレポートを回収する。下手にじろじろ見ては、今の彼女の機嫌を損ねるだけだ。
「ちょっと…」
「では、私はこれで…」
「だから、ちょっと!」
 足早に廊下へ出ようとする私を、彼女は強引に部屋に引きずりだした。
「痛いです」
「ええぇ、痛くしたつもりよ。つまりあんたは、うちより強いけど、目立つの苦手だから、敢えて力を隠していたわけね」
「別に強いかどうか、本人次第だと思いますが…」
「なるほど、それが強者の余裕なわけね」
 3年間日陰に徹していたわけではない。ただ、委員長のよう高見を目指す人間がいただけだ。
 だからこそ、その3年間を馬鹿にされた気持ちを、この高飛車な女性が抱いているとしたら勘弁して欲しいものだ。勝手に切れる、最近の若者は…である
「想像にお任せします」
 私は疲れた。だって、これから宿題に手を付ける前に、彼女が壊した教室の扉を修復しなければならないからだ。
「世の中にはどうあがいても、どうにもならないことがたくさんあるの?だから、人は努力する。あんたみたいな強者を倒す為にね。方位、定礎…」
「待て待て、どうしてそうなる」
 閉鎖空間の場所が教室から移動した。移動よりも拡大したに近いだろう。
「どうしてそうなる?決まっているでしょ、強者を倒す。それが能力者の本旨。そしてこの学校の校訓でしょ。どうやら、あなたはうちの閉鎖空間の扉の鍵を開ける鍵師だったようだけど、この学校全体を空間指定したわ。さぁ、扉の鍵はどこかかしら?」
「意味が違うよ。強者に挑めだ。何、人の命を奪う気まんまんなんだ。学校内での過剰暴力は、履歴に残るんだぞ」
「あら、あなた言ったじゃない。非公式の能力の戦闘なら、履歴が残らないのでしょ?だったら、この閉鎖空間も記録に残らない。この学校から空気も重力を抜いた、宇宙空間を構築しているからね」
 ゴゴゴゴッ!
 それが学校全体に響き渡り、校内外から生徒の不安めいた悲鳴が木霊する。
 委員長の下着を見たら、全校生徒が死にました。まったく筋が通っていない。
「はぁ~、だから女子は苦手なんだよ。非論理的で、感情的で、だからこそ…」
 私が、ドアの鍵を開ける能力を呼称しているのは、ドア以外に開ける可能性を安易に見せつけないためだ。鍵を開ける能力…。君なら内を開ける?
「俺には勝てないんだよ、おんなぁ!」
 加奈子という女性の胸元へ右手を伸ばす。それがすぅーと、体を突き抜けていく。
「きゃぁ!」
 人は誰しも鍵をかける。心の鍵と言えば、括弧は付くが、要は本音だ。それを隠すことで人間は生きていける。つまり、それを暴くということは、人間ではいられなくなる。

 葉桜加奈子 平成3年11月11日18歳。血液型はO型。
 家族は祖父母の3人暮らし。両親は他界。原因は、能力者集団によるテロ事件「スキルアウト」による爆発事件に巻き込まれ事故死。家族の死によって脳への負荷が世界線を越え、開発組へスカウトされる。
 自身の能力を、不当な能力者を倒す為に使うため、公安の超能力者集団に配属されることを希望する。

「なるほど、陳腐だ。こんな設定を考えた神様がいるなら、俺様が書き直してやる」

 葉桜加奈子 平成3年11月11日18歳。血液型O型。家族は祖父母の3人暮らし。両親は、博打で借金を抱え、娘を人身売買業者に渡し逃亡。能力者集団によるテロ事件「スキルアウト」による爆発事件をきっかけに、身柄を警察に保護される。自身の能力を、不当な運命にある人間を救うために、公安の超能力者集団に配属されることを希望する。

「あれ、うち何をしていたんや」
 能力者への怒りが消えたため、彼女の暴走していた固有結界は消滅した。
「ふぅ~、一時はどうなるかと思ったよ」
 人の心への干渉が公にならなかったことだけ良しとするか。そう思い、安堵に体がほっとする。
 むにゅ…
 ああ、これはいけない。とてもいけない状態。下着姿の女性の胸を揉んでいた少年は、どうなるのか?これは非常に難しい問題だ。
「ニコニコ(てめぇ、殺すぞ!あぁああん!)」
「ニコニコ(宿題を取りに来ただけです。決して、委員長の胸が目的ではありません。私これでも、童貞ですから…)」
 私は、彼女に最高の笑顔を送りながら、この教室を後にする。もっとも、僕にはこの教室を締める能力はないのだがね。
「このぉ、変態が~」
 人の心が変わっても、決して変わらないことがある。私が童貞であること、そして、女性のビンタがとても痛いことである。

ワーカーBさん

彼女、二階堂レイカとの出会いは突然だった。

「あーあ、今日もダメか」
俺が住むこの世界では、魔法が当たり前のように存在する。
昨日生まれたばかりの赤ちゃんも、専業主婦のお母さんも、年を取って手元の震えるお爺さんだって使えるのだ。
魔法は詠唱により発動するが、魔力が強い人は詠唱なしで発動させる事ができる。
でもそれもごく一部だろう。
人によって魔力の幅は様々で、例えば光・闇属性の魔法は一番レベルが高い。
国立魔法学院に通うエリート中のエリートでさえ、使いこなすのは難しいと言われている。

俺は一応その国立魔法学院高等部に通っているとは言っても、文字通りの落ちこぼれ生徒。
両親や友達からもまぐれか、もしかすると何かの間違いなんじゃないかって未だに言われる程、魔力が低い。
これは謙遜じゃなく、本当に低い。
記憶力はいい方だから魔力の術式は本を読んだだけで覚えられるので、筆記テストだけはいつも平均以上。
でも実技はというと、毎回魔法が発動しないか、それとも違う魔法が暴走して終わるのだから、自分でも本当に入学は間違いなんじゃないかと思ってしまう。

今日も特訓として、学院の裏庭で1人寂しく初期魔法の練習をしていた所だった。
「おかしいな…、この術式であってると思うんだけど」
傍から見れば怪しいだろうが、この際おかまいなしだ。
先生から借りた初等部の教科書を見つつ、魔法の術式を確認していると、ふいにどこかから猫の鳴き声が聞こえた。

「ん?猫なんてこの学院にいたっけ」
自然豊かな学院の裏庭でさえ、烏一匹見かけた事がない。
それなのに猫なんてと思いつつも鳴き声の出どころを探していると、ガサガサと揺れる草むらに気づいた。
密かに動物好きの俺はその猫の声につられ草むらをかき分けると、そこには何と、短いスカートが捲れているのに気付かず猫を触っている女の子がいた。

下着。パンツ、白。真っ白な下着。
突然の事に固まってそのままじっとお尻を揺らしながら猫にメロメロになっている女の子を見ている俺。
シュールだ、というよりこれ、眼福だけど傍から見たらやばいよな?

「何て可愛いの!私の部屋で飼えればいいんだけどな~」
にゃーん、にゃーん。
「え?何々?何て言ってるの?うーん、猫の言葉が判る魔法なんてあったっけー?」
うなーん。

一見微笑ましい光景だが、女の子は下着がすっかり見えてしまっている事に、全く気付いていない。
これは声をかけるべきか、「下着見えてますよ」と言うべきか。
それとも誤解を受ける前に立ち去るか、そうだ厄介事からは遠ざかろうとそっと後ずさりをすると、丁度足の下にあったらしい小枝を踏んでしまった。
パキッと高い音を出して折れた小枝、その音に女の子が振り向いて、目が合って、女の子が自分のスカートが捲れている事に気づいて…。
「な、な、な…!何見てんのよ!この変態!」
「うわあ!」
こいつファイヤーストライク使った!

女の子がこちらへ放ったファイヤーストライクは上級も上級の魔法、直に当たったら真っ黒焦げ間違いない凄く強い代物だ。
モンスターへ使う事はあっても人間に使ったら一発KOだろう。
何とか間一髪出す事の出来たシールドで弾いてホッとしていると、女の子はますます怒った顔をした。
え?何?まだ何かあるんですか?

「何で…何でそんな超上級魔法なんて使えるのよ…あんた何者なの」
恐い、可愛い顔をした女の子が怒った顔をするとすっごく恐い。
こちらを睨みつけ、後ろ手にスカートを抑える女の子に俺はタジタジになる。
というか、超上級?何言ってんのこの子。

「は?超上級魔法使ったのはそっちだろ?俺が使ったのはただのシールドで…」
「それが、その魔法がただのシールドなんて、あんた何言ってるの?私を馬鹿にしてるの!?」

俺が使ったのは本当にただのシールド。
俺が唯一まともに使える魔法で、でも学院の先生も周りの奴らも「ちゃっちいな」「それで本当にシールド出来てるのか?」と馬鹿にしてくる。
教科書通りのシールドではなく、俺が使いやすいように改良したものだから魔力も低いと言われるのだ。
まあ、実際これは俺でも使えるシールドだから、本当に微かな魔力で発動できる、極々簡単な魔法だ。
そう、自分ではそう思っていたんだけど…。
どうやら女の子の様子では、何だか事情が違うらしい。

一体何なんだと目がテンになっていると、体をわなわなさせて女の子は呪文を詠唱しだした。
「眠りし神を…我が今…天と地に降りし…」

この呪文、もしかしてあれか?古代書でしか読んだ事ないけどあれか?最大級クラスの…!
「この者の…んぐ!」
「おい!やめろ!」
ハッとして女の子の詠唱を止める為に、女の子の口を左手で塞ぐ。
女の子が詠唱していたのは街一つ潰せる厄介なものだ、こんなのが成功したらとんでもない事になる!

幸か不幸か詠唱が長い為に、止める事が出来た。
よかった、と思っていると、口を塞いでいるのとは反対の右手が何故か柔らかいものを掴んでいるのに気づいた。
ふにふにしてる、何だこれ、柔らかい、俺の部屋に置いてあるビーズクッションみたい。
あれすっごく柔らかいんだよな、確か誕生日に友達から貰ったんだ。
暫くふにふにしているとどこからか強烈な殺気がした。

何だこれは、どこからだ。
「まさか…モンスターか…!?」
馬鹿な、この学院には学園長が強力なシールドを張っているおかげで入り込める訳ないのに。
「モンスターだとしたら厄介だな、早く逃げないと」
「いつまで触ってんのよ!この変態!」
「う!」
殴られた、お父さんにも、お母さんにだって殴られた事ないのに。
いいストレートが俺の頬に入った。

どうやら柔らかいと思ったのは女の子の胸だったようだ。
顔を真っ赤にしながら胸を押さえ、こちらを睨みつける女の子。
そういえばこいつどっかで見たな。
そうだ、毎回実技テストで1位の二階堂レイカだ。

「もしかして、隣のクラスの二階堂か?悪い、わざとじゃなかったんだ、お前の詠唱を止める為にした事で」
「はあ?何を呑気にへらへら笑ってんのよこの変態!下着だけじゃなくて胸まで!詠唱止める為に胸揉むなんて本当いやらしい!訴えるわよ!」
「いや、違う、誤解だ、詠唱を止めようとして、いやとにかくわざとじゃないんだって」
どうどう、と二階堂の怒りを鎮めようとするが、ますます怒ってしまった。
ああ、もどかしい。

「あんたこの学院の人?私あんなシールド張るヤツ見た事ないんだけど」
「ああ、俺落ちこぼれ組だから。」
胸を張ってそういうと、二階堂は「威張って言う事じゃないわよ」とため息をついた。
今度はガッカリさせてしまったようだ、女の子って難しいな。

「二階堂の事はテストの時によく名前見るよ、凄いよな。俺、森本ケント」
良かったらこれから仲良くしよう、と握手しようと差し出した手は、思いっきりはらい避けられてしまった。

「落ちこぼれが何であの魔法を詠唱もせずに発動できるのよ…。私だってまだ出来ないのに。…あんたなんて、絶対、絶対許さないんだから!」

女の子改め二階堂は顔を真っ赤にさせたまま、走ってどこかへと行ってしまった。
残ったのは俺と、騒ぎの中でものんびり寝転んでいた猫だけ。
「なぁ、何であんなに怒ってるのかね?」
うなーん。
俺の問いかけに猫は応えず、ふんわりとした触り心地良さそうな尻尾を揺らしながら草むらの中へと消えていった。

「…はぁ、帰ろう」
部屋に帰ってビーズクッションをもふもふして、傷ついた俺の心を癒してもらおう。

まさかあいつとの出会いで、俺の人生もガラリと変わるなんて、この時は全く思っていなかった。

ワーカーCさん

ふう、とため息をつきながら俺は学校に戻った。まさか、忘れ物をするなんて。
もう家まで二、三分ってところだったのにあんまりだ。
夏の入道雲さん達がなんだが元気になってきている。雲さん達が泣き出す前にさっさとアレを回収しよう。
別に隠す気はないけど、アレというのは鏡だ。俺の無効化魔法は鏡の力を借りている。まあ、化粧好きなオンナノコもどんびきなぐらいに、普段から鏡を死ぬほど持ち歩いているけど、あの鏡だけはやばい。
やばいなら学校に忘れてくるなよ、という当然の突っ込みをもらいそうだが、忘れてしまったもんはしょうがない。多分、無意識に魔法を遠ざけようとしているとか、そんな感じ。俺の弱いんだか強いんだかわからない魔法を。
なんでだろう。どうしてどいつも魔法なんてくだらないものに一喜一憂しているんだろう。下らない考えを頭の中から追い出して俺は走った。
運良く開いていた校舎の玄関に突入して、階段を駆け上がり俺は四階の自分の教室に向かった。
生徒とは誰もすれ違わなかった。まあ、当然だろう。明日から夏休みだ。いやいや、正確には校舎という修行の檻から脱出した時点で夏休みが始まるのだ。さっさと帰りたいに決まっている。夏休み中は、よぽっどの、もの好きじゃない限り魔法からは完全に離れた生活を送ることができる。
待ってろ、俺の夏休み。
待ってろ、俺の自由。
待ってろ、俺の人生。
今年の夏こそ。俺にはやらなきゃいけない事がある。絶対に。
最後の階段を一段飛ばしで終わらせて、俺は教室のドアを音を立てて開けた。
で、そこには女子高生がいた。
ええ。まあ。
下着姿でした。
ピンクのパンツさんと、ピンクのブラジャーさんだけのお姿で。
あ、あと黒い靴下。ご趣味によっては重要な情報ですかね。
「うぎょおおおおおおお!!!!!!!!」
俺と目が合った瞬間、女子高生こと東条弥生は、この人女の子じゃないよねえ、って感じの奇声を発した。
東条の真紅の瞳が、金色に変わり始めた。
「おおおおおおおおおおおお!!!!!! ほのおおおおおおおおおお!」
東条は持ち前の才能を生かしたテキトーな詠唱で、球体の炎さん温度一万度を俺に向けて発射した。
発射しました。大きさは……そうですねえ、一メートルぐらいでしょうか。
え? ってなんでそもそも更衣室でも何でもないところでこの女の子着替えてんの? 
とか、冷静に言っている場合じゃねえええ!
えーっと。えーっと! ああもう! 魔法なんか使いたくねえのに!
「終焉の鏡、反射を忌み嫌え!」
俺はキッチリ詠唱して、炎様温度一万度を取り出した鏡で吸い込んだ。
うわあ、良かった……成功して。
失敗してたら俺、若い命散らしてたよね。なんか軽く走馬燈も見えてたような気もするよ。保育園に入ったばかりのピチピチの自分の姿を思い出したんだけど!
「っはあ、はぁっ」
俺が肩で息をしていると
「なんで! なんで! 北林ごときの下等魔法で私の炎が無効化されてんの! なんで万年成績最下位の北林ごときに私がやられなきゃならないの!」
東条がキンキン声で俺に近づいてきた。良かった。目の色は真紅色に戻っていた。
もう魔法を放つ気配を無さそうだ。
ん? あれ。いや、あのね、君ね。
なんか顔黒くなってるよ。焦げてない? チャーミングな赤い髪もなんか焦げ臭いですよ?
「わけわかんない! ……っそっか! 今まで実力を隠して私を倒す機会をうかがってたわけか! 始末してやる!」
東条は俺の色んな心配をよそにまくし立ててきた。
期待もむなしく、瞳の色がまた金色に変わっている。
おかしい! この女おかしいですよ! 先生方! クラスメイトの皆さん! 助けて!
あと、これはどうでも良いような良くないようなどうでも良いようなどうでも良いようななんだけど、まだ下着のまんまだよこのお方!
ぶっちゃけめっちゃナイスバディで、クラスの男の子どころか女の子たちまでときめかせている魅惑の曲線がさらされちゃってるよ! いいんか! それでいいんか?
「万物をつかさどる炎よ! とにかく全力でこの変質者を滅せよ!」
やっぱりテキトーな詠唱をすると、轟音と共に東条の目の前にオレンジ色の小さな点が現れた。
一瞬思考を止めていると、オレンジは徐々に大きくなり、だんだんと黒みを増してきている。
まずい。小さくても油断はできない。既に、登場の周囲の床が焦げ始めている!
このままでは炎閣下一億度が俺達の大切な学び舎を破壊焼き尽くしてしまう!
「息吹を断ち切る鏡よ! 来たれ!」
俺は叫びながら東条に突進した。
机と椅子を結構ひっくり返したけど、知らねーよ。
つーか東条落ち着け! このままだとお前も死ぬぞ!
気が付けば俺の肌からは汗が噴き出ていた。
東条のアレな姿を見ないようにして……見ないようにしてますってば。見ないようにしてカバンから手鏡を取り出した。そして精神を集中して、鏡を巨大化させた。俺の身長よりちょっと高いぐらいだから、一.七メートル四方にまで成長させることができた。チビ? この世には言っていい事と悪い事がある!
「握れ」
俺が鏡に命ずると、鏡は既にバレーボールほどの大きさになっていた火の玉を包み込んで、なんとか圧縮が始まっている。
「よし!」
と、ここで問題発生です。
炎は止まりそうです! 良かったです!
走り出した俺が止まれない! 良くないです!
いやアレですよもっと運動神経良い奴ならもしかしてこのトップスピードからピタっと止まって危なかったね東条さん自分をもっと大切にしなければいけないよおっとなんだね君は下着姿ではないか紳士的な私は即座にここから去るよなにお礼なんていらないさ君が無事ならそれでいいのさそうだねどうしてもというのなら休み明けに君の元気な笑顔を俺だけに見せてくれればそれでいいさそれではアディオス
とか言えるのかもしれないが! が! が!

むにゅ。
むにゅ、むにゅ?
ん?
あ、今炎消えそうです。消えそうですよ。めでたしめでたし。これからも愉快な学校生活が続くのでし
「なにさらしとんじゃあああああああ! この変態男!」
モノローグをかき消して東条の悲鳴っつーか、雄たけびが地球に響き渡った。
あ、火、消えました。消えましたよ。
完全に火が消えたことを確認して俺はようやく一安心した。
「なにニヤニヤしてんだ、いてまうぞ! ごらぁあああああ!」
バチィィィィン!
と、爆発的な破裂音が、俺の頬から銀河に響き渡った。え? これビンタですよね? 手のひらだけ金属でできてる特殊な体質とかじゃないよね? あとここ関西じゃないです。
なんか鞭打ちだし、意識飛びそうなんだけど……。
「………! ……! …………? !!!」
東条がなんかまくし立ててるけど、薄れる意識の中ではなんかもう何を言っているのか分からなかった。
そういえば、「魔法」じゃない攻撃を食らうのは久しぶりだな。
なんでだろう。どうしてどいつも魔法なんてくだらないものに一喜一憂しているんだろう。
苦笑いしながら俺は意識を手放し、
あ、東条が俺が命の恩人だと理解しておいてくれると助かります。
とにかく良かった。東条が無事で。

…………チガウ! 

ソウジャネエ! フザケンナ! フザケルナヨトウジョウ! 
冗談じゃねえよ。なんで魔法なんかに殺されかけないといけないんだ? どうしてどいつもこいつも魔法なんかに命を賭ける? いや、命を賭けてるって実感さえないのかもしれない。どいつこいつも狂ってやがる、許さねえ。許さねえぞ東条。

た。

最後に

ありそうなラノベっぽいものが完成してしまった。炎使い率高い。ざっくりしたプロットで書いてもらってるからアレだけど、各キャラ、世界観の設定とかまとめて、こういう感じの文章でってのを例として用意しておけばそれなりのラノベが作れてしまいそう。(もちろんすべてそのままは難しいだろうけど)プロットもかなり細かく割っていけば着手しやすそうだし
プロットの書き方も考えないといけなくて、例えば今回「周囲への被害を考えて魔法を止める」だと、街やら学校やらを守るために「魔法を止める」って動きをするけど「更に怒った女の子にビンタされる」だと「女の子の胸をもんだ」ことでビンタされてもいいし、「魔法が消されたこと」でビンタされてもいい。そう考えると、頼むときに理由は任せるけどこの行動をとってほしい、こういう理由でこの行動をとってほしいってのは別で明確にした方がいい
自分はまだ依頼の方もこなれてなくて、金額もとりあえず反応貰いたいからちょっと高めで出してて、この辺りは試行錯誤するしかないかなって思ってる

文章書こうとする人、途中で投げたりする人多くて、でもそれ作らないと次に進めない人がいて、どんな形でもいいから終わらせたいって時とかにも使えそう。文章途中まで書いて進まなくなったら、「この後の展開考えて」で仕事投げて、じゃあ「そのとおり書いてください」で投げれば自分は何もしなくていい。頭の中で中途半端に残ってる書き途中の作品ほど気持ち悪いものはない。それをさくっと解決できるならありだと思う

今回のでどう依頼すればどの程度のものが返ってくるかなんとなくわかたので、一冊の本作って新人賞に応募してみようと思う

次回は海外のクラウドソーシングで同じテンプレラノベ書いてもらおうかな